苦境の学生に5万円支給も 福岡市、独自のコロナ支援策
福岡市役所=福岡市中央区
新型コロナウイルスの緊急事態宣言の延長を受け、福岡市は3日、独自の支援策を発表した。外出自粛などで売り上げが減った中小事業者のうち、国や県の支援対象から外れた業者などを支援する。コロナ禍に苦しむ学生も支援する方針。 独自支援策は営業時間短縮が求められている飲食店の取引先や、外出自粛の影響を受けた業種が対象で、法人で最大15万円、個人事業者で最大10万円を支援する。1月か2月の売り上げの落ち込みが前年比で30%以上50%未満だった事業者や、国や県の支援対象から外れた業種で50%以上の売り上げ減の場合も支援する。3月中旬ごろに申請を受け付け、3月下旬には支給を予定する。 高島宗一郎市長は3日の記者会見で「国の支援対象にならなくても、間接的にたくさんの業種が影響を受けている」と話した。 市内に住む大学や専門学校などに通う学生のうち、本人と保護者が住民税非課税程度の収入の場合に5万円を支給する。日本語教育機関などの留学生も対象。市によると市内在住の学生は計約6万6千人いる。(神野勇人)
朝日新聞社