外国人選手の調整どうなる? 在留資格ないと2・7まで原則入国NG
中日・ビシエド
プロ野球12球団の春季キャンプが2月1日にスタートするが、外国人選手の来日問題は不透明なままにある。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は外国人の日本への入国を原則として全面的に制限。特に各球団の主力に期待される新助っ人の合流は遅れるもようだ。では、キャンプ不在は各チームにどんな影響を及ぼすのか。 【イラストで詳しく】新外国人合流までの現状の日程予想 外国人選手の来日は現状4パターンに分かれている。 〈1〉来日2年目以降で在留資格を持つ選手 中日・ビシエド、阪神・チェンらはキャンプに備え続々と来日している。 〈2〉新外国人で在留資格を持つ選手 広島・クロンは新規入国停止前にビザの発給を受け来日済みだ。 〈3〉来日2年目以降で在留資格が切れている選手 〈4〉新外国人で在留資格を持たない選手 〈3〉、〈4〉に該当する選手は来日時期が見えていない。 昨年末、外国人の新規入国が原則停止されたことを受け、12球団は対応を協議。プロ野球・斉藤惇コミッショナーは5日時点で「厚労省や内閣とも相談しながら対処したい」と説明していた。その後、1都3県から緊急事態宣言が発令されるなど状況は悪化。14日には例外的に認められていた一部のビジネス関係者の往来も禁止された。政府の指針通り、プロ野球でも在留資格のない外国人は宣言の期限となる2月7日まで原則入国が認められていない。 緊急事態宣言が来月8日に解除されたとしても、まず現地でのビザ発給に数日かかるとみられ、また来日後は2週間の隔離期間がある。仮に最速で2月最終週でのチーム合流が可能となったとしても、残り少ない期間のためにあえて沖縄、宮崎などに移動することは考えづらく、キャンプ不参加となる可能性が高い。 また、緊急事態宣言自体が延長されれば来日はさらに遅れる可能性があり、開幕への影響も懸念される。
報知新聞社