LINE通話でコロナ相談 福島県、19言語に対応
福島県は18日、新型コロナウイルスに関する多言語対応の電話相談窓口を無料通信アプリLINE(ライン)の通話機能で利用できるよう改善した。経済的事情から通常の電話回線を使っていない留学生らを支援するため。県によると、ラインを活用した新型コロナ関連の通訳サービスは全国で初めて。 利用者がラインで県の専用IDを登録し、通話機能を使うと英語、中国語、ベトナム語など19言語対応の新型コロナ相談窓口につながる。通訳を介した3者間通話で保健師の助言を受けたり、受診・相談センターに連絡したりできる。 県国際課によると、一部の技能実習生や留学生はスマートフォンを持っても節約のため無料のWi-Fiを使っていたり、データ通信のみの契約だったりして通常の電話をかけることができない。 県の多言語対応の電話相談窓口は昨年12月に開設された。相談無料で土日祝日を含む24時間対応する。開設初月の利用は23件あり、うち半数を受診・相談センターにつないだという。 内堀雅雄知事は18日の定例記者会見で「外国人にもきめ細かく情報が伝わるように努力する」と述べた。
河北新報