【シンガポール】韓国との渡航制限緩和、商用・公務で4日から
シンガポールと韓国政府は、今月4日から両国間の出入国制限を緩和する。シンガポール外務省が2日、韓国との間で出入国審査の手続きを迅速化する制度「ファストレーン(優先レーン)」を導入すると発表した。重要なビジネスや公務を目的とした往来を認める。 ファストレーン導入にあたり、渡航者には出国前や入国後に感染検査を受けてもらう。入国後14日間は活動計画書に沿って行動することや、衛生基準の順守などを求める。手続きなどの詳細は、シンガポールの移民局(ICA)の専用ウェブサイト「セーフトラベル」で4日までに公表する。 シンガポールのバラクリシュナン外相は2日、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と電話で協議し、ファストレーン導入に向けた二国間協議がまとまったことに歓迎の意を示した。 シンガポールと中国政府は6月、両国間で商用・公務目的に限って出入国審査の手続きを迅速化するファストレーンの運用を開始。マレーシアともビジネス目的などの渡航で入国制限を緩和した。 今月からはニュージーランドやブルネイから観光客の受け入れを開始する。日本、インドネシア、タイとは短期出張者などの入国制限緩和に向けて調整を進めている。