WHO「新型コロナ、季節性ない」…また遅い警告

WHO「新型コロナ、季節性ない」…また遅い警告

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中央日報日本語版

世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)は季節性がないとし、夏の感染拡大を警告した。すでに真夏が過ぎる時期であるうえ、米国で一日の新規感染者数が最多となり、スペインなど欧州で感染が再拡大している状況で出てきた遅い警告だ。3月に遅いパンデミック(世界的大流行)宣言をし、無症状感染者の伝播の可能性に対する立場を覆すなど、世界公衆保険の中心を立つべきWHOが現象を追っているだけだという指摘が出ている。 AFP通信によると、WHOのマーガレット・ハリス報道官は28日(現地時間)、国連ジュネーブ事務所の定例画像ブリーフィングで「季節は新型コロナの伝播力に影響を与えない」と述べた。欧州など北半球に夏が訪れ、人々が感染拡大を油断する状況を懸念したのだ。 インフルエンザなど一般的なウイルスは気温が上がれば活動性が落ちる傾向がある。このため新型コロナの拡大も夏になれば落ち着くという「夏収束説」が一時浮上した。SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスが2002年冬に発生し、翌年夏に消滅したのも有力な根拠だった。 しかしWHOは新型コロナウイルスについて、従来のウイルスとは違い季節性がないと指摘し、「夏収束説」を一蹴した。ハリス報道官は「新型コロナが新型ウイルスということに留意する必要がある」とし「他の呼吸器ウイルスは夏には収まる傾向があったが、今回のウイルスは異なる様相を見せる」と話した。 WHOはこうした主張の根拠に新型コロナ感染者が世界で最も多い米国と2番目に多いブラジルの事例を挙げた。累計感染者数が440万人に迫る米国は真夏であり、250万人のブラジルは冬だが、両国ともに新型コロナ感染が拡大しているということだ。また、赤道付近のフィリピンも新型コロナが拡大している。フィリピン(約8万3000人)は東南アジアでインドネシアに次いで感染者数が多い。 ハリス報道官は「距離確保、手洗い、マスク着用をしなければいけない。くしゃみとせきをする時は口をふさぎ、症状があれば自宅に待機すべき」と注意を呼びかけた。 一部では、すでに世界各国で真夏を通過している時期にWHOがまた遅れて警告したという批判が出ている。世界で最も大きな被害を受けている米国は一日に6、7万人の新規感染者が発生している。最近国境を開放した欧州は、スペインなどを中心にすでに感染がまた拡大する傾向だ。 WHOの遅い対応は新型コロナ事態の中で続いている。114カ国で約11万8000人が感染した3月11日にパンデミック宣言をした。また、すでに大半がマスクを着用していた先月5日には一般人のマスク着用を勧告した。

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