【台湾】全家、冷凍食品の店内調理サービス開始
台湾コンビニ大手「全家(台湾ファミリーマート)」を運営する全家便利商店が、冷凍食品に関わるサービスに力を入れている。新北市新店区の店舗では8日から、飲食店運営などを手掛ける永豊餘生技と提携し、店内調理を含む冷凍食品の専門販売エリアを設けた。9日付経済日報などが伝えた。 新店区の「慶民店」には冷凍食品100種類以上を取り扱う大型冷凍庫を設置。スマート機能を搭載した蒸し器などの設備を導入し、冷凍食品の店内調理サービスを提供する。24時間体制のデリバリーサービスも開始した。 全家は同様の冷凍食品特化型店舗を、住宅街を含む商圏で10店まで拡大する計画。ターゲットは共働き家庭や単身者に定めた。 全家は今年に入り、1億台湾元(約3億6,500万円)を投じ、冷凍食品の生産ラインの改善や店舗の冷凍食品保管場所の増設を進めている。新型コロナウイルス感染症の影響で冷凍食品の需要が高まったことも追い風となり、上半期(1~6月)の冷凍食品の売上高は前年同期比で5割以上増えた。 全家はこれまでにも、有機野菜を主に取り扱うスーパーマーケットチェーン「天和鮮物(ティエンホー)」との複合店などで冷凍食品の販売に力を入れてきた。