【速報】岐阜、長野に大雨特別警報 「命を守る行動を」厳重警戒
気象庁は、岐阜県と長野県に発表された大雨特別警報について会見し、命を守る最善の行動をとるよう呼びかけている。 これは、5段階の警戒レベルのうち、最も高いレベル5に相当し、最大限の警戒が必要。 気象庁によると、岐阜県と長野県で、これまでに経験したことがない大雨が降ることが予想されたため、午前6時半すぎに続けて大雨特別警報を発表した。 次第に雨は収まる見通しだが、今後も土砂崩れや浸水などの災害に厳重な警戒が必要となる。 周囲の状況を確認して、川や崖から少しでも離れた建物の上の階や、崖や斜面から離れた2階以上の部屋へ移動するなど、少しでも命を守る最善の行動をとるよう呼びかけている。 また、9日は再び九州に前線が北上し大雨となる予想で、すでに被害の出ている地域では、特に厳重な警戒を呼びかけている。 8日午前8時ごろの岐阜・下呂市飛騨川の映像。 茶色く濁った濁流が勢いよく流れている。 また下呂市では、大きな木ごと土砂が崩れ、道路を完全にふさいでいる。 東海地方は、停滞した梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み続け、非常に激しい雨となり、下呂市萩原では24時間雨量が414mmに達した。 この雨で、下呂市萩原町の中呂付近で、午前7時10分ごろ、飛騨川がおよそ100メートルにわたって氾濫。 周囲では、8日午前9時50分時点で、民家4軒に床下浸水などの被害が出ている。 いずれも、現時点でけが人などは出ていない。 気象庁は、「これまでに経験したことのない大雨になっている」として、土砂災害や川の氾濫に最大級の警戒をするよう呼びかけている。