唾液PCR検査、無症状者にも 空港検疫に限定 厚労省
新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査について、厚生労働省が唾液を使った検査を無症状の人にも認める方針を決めたことが1日、関係者への取材で分かった。 空港での検疫に限定し、近く運用を始める予定。入国制限の緩和が進む中、検査の迅速化を進めるのが狙い。 症状がある人に対するPCR検査は、発症から9日目以内なら唾液を使うことが認められている。一方、症状がない場合は、医療従事者が鼻の奥から粘液を採取する必要があるが、粘液を採取する際に綿棒の刺激を受けた患者がくしゃみをしてウイルスが飛び散る恐れがあった。 同省研究班が空港で無症状の人を対象に唾液と鼻粘液の両方を使ってPCR検査したところ、結果はほぼ一致したという。