【函館】外国人技能実習生を支援 カトリック湯川教会が食料など募集
食料などの寄付を呼び掛けるフィリップ神父(中)、韓教諭(右)とタオさん
カトリック湯川教会(函館市駒場町14、リッタースハウス・フィリップ神父)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生活が困窮している函館市内・近郊で働く外国人技能実習生を支援しようと、実習生のための食料などの物資を募集している。また、今月中に実習生が製作したマスクを同教会で販売する取り組みを始める予定で、その益金を実習生の支援に充てる。
同教会では、市内・近郊で働くベトナム人実習生約30人がミサなどの行事に参加し、教会で開くコンサートにも有志が出演。また、月に1~2回函館ラ・サール中学高校の韓徳教諭(44)が中心となり、実習生が同校の生徒などと交流し、日本語を学ぶイベントも企画し、同教会とつながりを持ってきた。 しかし、ウイルス拡大の影響で、ベトナム人実習生が勤める食品、水産加工業は大きな打撃を受け、3月以降、収入が激減しているという。この状況を打開しようと、フィリップ神父(42)や韓教諭など教会関係者が立ち上がり、支援への取り組みをスタート。7日に実習生向けにマスク作りの講習会を予定し、その後各自で製作。出来上がったマスクは教会に寄付という形をとり、販売する。 講習会に参加予定の実習生、グエン・ティ・トゥ・タオさん(22)は「感染拡大前は親に仕送りができていたが、今はできず、生活費に余裕がなくなっている。しかし、みんなが困っている時だからこそお互いに助け合って乗り越えたい」と話している。 同教会では現在米など主食となる食料のほか、販売可能な手づくりマスクの寄付も募っている。寄付、問い合わせは同教会(0138・51・9590)へ。
函館新聞電子版