【シンガポール=森浩】シンガポール政府は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出時のマスク着用を義務化すると発表した。違反者には300シンガポールドル(約2万2千円)の罰金が科される。職場閉鎖などの措置後も感染者増加が続いており、対策強化に乗り出した。
公共交通機関や、スーパーマーケットの店内、歩行中などで着用を義務付けた。屋外での運動時には外すことを認めている。複数回違反すれば訴追される可能性もある。
政府は感染拡大が始まった当初、「健康な人はマスク不要」というキャンペーンを展開していたが、症状がない人が感染を広げてしまう例を懸念し、方針を転換。既に国民1人に1枚の再利用が可能なマスクを配布している。
政府は感染拡大を押さえ込むため、7日から国内の職場を原則として閉鎖する「サーキットブレーカー」措置を発動した。しかし、外国人労働者の住居がクラスター(感染集団)となり、約1週間で感染者は倍以上増加。14日時点で3252人の感染が確認されている。
最終更新:4/15(水) 17:50
産経新聞