ベトナムの実習生、街に出て日本語習得

ベトナムの実習生、街に出て日本語習得

1/27(月) 8:53配信

岐阜新聞Web

 昨年10月に岐阜県飛騨市古川町杉崎に開設された外国人技能実習生講習センターが、実習生の受け入れを始めた。24日には同町中心市街地のまつり広場などでフィールドワークを実施。センター職員は「町で見掛けたら、日本語で話し掛けてもらえるとうれしい」と話している。

開設したのは富山市の技能実習生監理団体「北日本国際事業協同組合」(小松輝孝理事長)。母国で日本語教室に約6カ月間通った実習生を受け入れ、監理団体に義務付けられている約1カ月間の入国後講習を行う。講習は日常会話から防犯、電車の乗り方まで多岐にわたり、実習先で不当な扱いを受けないための労働法の授業もある。

現在、1、2期生の20~25歳のベトナム人の男女15人を受け入れている。23日の授業では、日本語でそれぞれの古里を紹介した。カオ・スアン・キエムさん(21)は「日本語は難しく不安だが、勉強は楽しい。ベトナムに帰ったら日本語の教師を目指す」と意気込んだ。

日本語教育の主任を務めるのは、飛騨地域の小中学校と高校で約30年間英語などを教えた岩塚久美子さん(64)=古川町三之町=。2014年から約2年間、ベトナムの日本語教室で教えていた。

24日には初めて市内のフィールドワークを企画。飛騨市役所、市図書館やまつり広場を案内した。実習生は出会った人に丁寧にあいさつし、積極的に言葉を交わしていた。岩塚さんは「実習中や帰国後、飛騨市の良さを話してもらいたい。地域にとって初の取り組みになるが、実習生を優しく見守ってほしい」と話した。

岐阜新聞社

最終更新:1/27(月) 8:53
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