台湾南部と東部結ぶ道路整備完了、全線開通 地元民15年来の念願かなう

台湾南部と東部結ぶ道路整備完了、全線開通 地元民15年来の念願かなう

12/23(月) 17:51配信

中央社フォーカス台湾

(台東中央社)東部・台東県と南部・屏東県を結ぶ道路「南回公路」の改良工事が全線で完了し、23日開通した。両県間の所要時間は最大で30分短縮される。計画の立ち上がりから15年。南部へのアクセス向上という台東県民の念願がかなった。

南回公路は日本統治時代の1930年代以来、東部と南部をつなぐ幹線道路として利用されてきたが、急峻な地形に造られた車道は狭い上、起伏も大きく、休日などには必ず渋滞。災害や交通事故も多発した。

2004年、陳水扁政権時に予算が割り当てられ、プロジェクトが始動したが、ルート変更や環境アセスメントなどを経て正式に着工したのは2012年になってからだった。工事開始後も作業が難航し、予定より遅れての全線開通となった。

改良工事の総工費は227億台湾元(約823億円)。従来の道路が拡張されたほか、新たにトンネルや高架橋が造られ、このうち安朔(台東県達仁郷)の高架道路は渓谷に沿って、大きなS字カーブを描くように建てられている。全長は6.3キロで、計72本の橋脚で支えられている。

蘇貞昌行政院長(首相)は23日、開通式典に出席。現場の最前線で工事に携わっていた作業員たちに深い感謝の意を表した。

(盧太城/編集:楊千慧)

最終更新:12/23(月) 17:51
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