[東京 17日 ロイター] – ソフトバンクグループ<9984.T>の孫正義会長兼社長は17日、日本のAI(人工知能)への取り組みについて、自動車と医療の2分野でアジアに集中させることを提唱した。内閣府や関係機関が共催するムーンショット国際シンポジウムで語った。
孫社長は先端技術のテーマとして、1)高齢者運転の交通事故増加を踏まえた自律型運転、2)DNAを中心とした医療科学──の2分野を掲げ、「日本はアジアで最大のプラットフォームをつくることを目標にすべきだ」との見方を示した。 これらの分野に取り組むには、データバンクとAIエンジンが必要と主張した。
市場規模の大きい米中と渡り合うには日本の人口だけでは十分でないが、東南アジアやインドと足し合わせれば中国より人口は多くなり、市場も米中より大きくなり得ると指摘した。
ムーンショット型研究開発制度は、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の下で、関係省庁が日本発の「破壊的イノベーション」を創出するため、挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する制度を指す。
(平田紀之)
最終更新:12/17(火) 11:58
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