第一生命が出資するインドネシアの生命保険会社パニン・第一ライフは5日、法人の経営者や役員を対象とした生命保険「経営者保険」を、りそなプルダニア銀行と提携して販売すると発表した。
経営者保険とは、契約者が死亡するなど万一のことがあった場合に備えて、退職金や事業継続のための資金を準備するための保険商品。パニン・第一ライフが今回の提携で販売する商品名は「スマート・インフィニット・プロテクション」。保険加入者が脳梗塞や心筋梗塞などの重大疾病にかかった場合の入院費用を保障し、その後の保険料を免除する特約(オプション)も提供する。インドネシア人だけでなく、一時滞在許可証(KITAS)と納税者番号(NPWP)を持つ在住外国人も加入できる。
インドネシアで主流の、死亡保険額などが保険会社の運用実績によって変動する変額保険(ユニットリンク)商品とする。インドネシアでは金融当局の規制上、銀行員はユニットリンク商品を販売できないため、パニン・第一ライフがりそなプルダニア銀行から法人顧客の紹介を受けて、商品を販売する。パニン・第一ライフがユニットリンクの販売で銀行と提携するのは、グループ会社のパニンバンクに続いてりそなプルダニア銀行が2行目。
パニン・第一ライフの関係者によると、同社の保険料収入の約7割が個人代理人による販売。りそなプルダニア銀行との提携により個人代理人チャンネル以外の販売を増やして保険料収入をさらに拡大し、りそなの法人顧客網を生かして日系企業にもプレゼンスを高める。
最終更新:12/6(金) 11:30
NNA