埼玉大学が国際寮 留学生と日本人学生が共同生活

日本経済新聞

埼玉大学が国際寮 留学生と日本人学生が共同生活

2019/11/15 18:57

埼玉大学は留学生と日本人学生が共同で生活する国際寮を新設する。留学生受け入れ拡大につなげるほか、日常生活で異文化交流の機会を増やしグローバル人材の育成を促進する。2020年4月から運用を始める。従来、留学生や日本人学生向けにそれぞれ寮はあったが、キッチンやリビングを共有するユニット型寮の設置は初めて。

日本人学生と留学生が3人用ユニットで一緒に暮らす

日本人学生と留学生が3人用ユニットで一緒に暮らす

国際寮は地上5階建てで延べ床面積は約1600平方メートル。3人が暮らすユニットを28個用意し、84人が入居できる。1階にはソファやテレビなどを備えた交流室とランドリー室を設けた。各ユニットは43平方メートルほどで3つの個室と共用キッチン、リビング、トイレ、シャワー、洗面台などを設置した。家賃は光熱費込みで1人3万円程度。今後在校生を中心に入寮希望者を募集する。

埼玉大学70周年記念の寄付金事業として、1月から教職員宿舎を約4億5000万円かけてリノベーションした。同大学ではアジアや欧米などから600人を超える留学生が学ぶ。学生数に占める割合は7%ほどで、今後留学生の受け入れをさらに強化する方針。

埼玉大学の山口宏樹学長は「(日本人学生と留学生の)交流の仕掛けが必要だと感じていた。国際寮の完成で学内のグローバル化を進めたい」と期待を寄せている。

首都圏の国立大学では、国際寮を新設する動きが活発になっている。横浜国立大学で3月に3寮目が稼働したほか、電気通信大学でも17年3月に留学生と日本人学生が共同生活する宿舎が完成した。

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