熊本県内の労働現場で、企業の3割、労組・組合員の4割が、永住者から特定技能、技能実習生、留学生アルバイトなど、何らかの形で外国人を働き手として活用すべきだと考えていることが、3日、熊本日日新聞社のアンケートで分かった。
アンケートは10月に実施し、企業103社、労組側113団体・個人から回答を得た。
外国人を「活用したい、すべきだ」と答えたのは、企業で33・0%の34、労組側では43・4%の49だった。労使で約10ポイントの差があり、現場にいる労働者の方が、外国人労働力を活用した人手不足への対応を強く望んでいるとみられる。
外国人を活用する理由は、労使とも「人手不足」が最多で、企業で52・9%、労組で51・0%を占めた。2番目は労使とも「グローバル化に対応するため」だった。
一方、「活用したくない、すべきでない」は、企業が20・4%、労組側は12・4%と8ポイント低かった。企業側の理由では「国内労働力で十分だから」が最多で38・1%。「言葉の壁がある」と「ノウハウがない」が各23・8%で続いた。労組側では「言葉の壁がある」が最多で、半数を占めた。
「活用するなら、どんな在留資格の外国人か」(複数回答可)と聞いたところ、企業、労組ともに永住者や日本人の配偶者、専門・技術職外国人など、より長期間働ける資格が上位だった。(太路秀紀)
(2019年11月4日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
最終更新:11/4(月) 12:21
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