万感の振り袖 新型コロナで成人式延期、着付け体験
振り袖の着付け体験を楽しむ新成人=岐阜市明徳町、市中央青少年会館
コロナ禍で成人式が延期され、振り袖を着ることができなかった新成人らを対象にした着付けの無料体験会が7日、岐阜市明徳町の市中央青少年会館であり、参加した10人が振り袖姿や卒業袴(ばかま)姿を披露した。 着物など和装文化を振興する民族衣裳文化普及協会中部本部岐阜支部が、密を避けるため、6回に分けて開き、予約した新成人ら10人が参加した。関市や岐阜市などで美佐子着付教室を主宰する中村美佐子岐阜支部長(72)ら協会所属の講師7人が着付けをした。 インドネシアから来日し技能実習生として市内の介護施設で働く女性(20)は「振り袖を着たのは初めて。5月の成人式にも、振り袖を着て出席したい」と笑顔を見せた。同僚(20)は「成人式が延期になって残念だった。着物や浴衣を着て、花火大会や夏祭りに出掛けてみたい」と日常が戻ることを願っていた。 体験会を企画した中村支部長は「皆さんの思い出に残るお手伝いができて良かった」と話した。
岐阜新聞社