英中、ベトナム…多言語でごみ出しルール紹介 熊本市が動画公開
ごみ出しのルールを分かりやすく解説した熊本市の動画。ベトナム語が表示されている
熊本市は、ごみ出しのルールを紹介する動画を、市の公式ユーチューブチャンネルで公開している。日本での生活に不慣れな外国人にもルールを覚えてもらおうと、日本語をはじめ6カ国の言語の字幕を表示し「生活習慣の違いから生じるトラブルを未然に防ぎたい」としている。 動画は「ごみ出し3原則」「燃やすごみ、埋立ごみの分別」「資源のリサイクル」の3編で、各3分程度。ごみ出しの基本的なルールや注意点、空き缶や紙のリサイクルの流れを紹介している。 市ごみ減量推進課によると、外国人のごみ出しを巡っては、住民から「燃やすごみに瓶や缶が混じっている」「決まった日に出さない」といった苦情のほか、「ルールを教えたいけど、言葉が通じない」との相談があるという。このため市は多言語対応の動画を制作し、昨年10月にまず日英中の言語を表示。12月には、居住者が増えているベトナムやフィリピン、ネパールの言語も加えた。 4日までの動画再生回数は計1277回で、このうち日本語が6割強の844回。ベトナム、フィリピン(タガログ語)、ネパールの3言語は29~53回で、「まだまだ認知度不足」と同課。動画のQRコードを付けたチラシを県外国人人材受入支援センターや不動産業者などに配り、外国人への周知を図る。(久保田尚之)