カタール、最低賃金を導入 外国人労働者の環境改善へ新法施行

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AFP=時事

2022年サッカーW杯カタール大会で使用されるルサイル・スタジアムの建設作業員。カタール首都ドーハ北郊ルサイルにて(2019年12月20日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】カタール政府は30日、外国人労働者の労働環境に対する批判を受け、月額1000リヤル(約2万8000円)の最低賃金を導入するとともに、転職プロセスを簡易化した。行政開発・労働・社会問題省が発表した。 【画像9枚】22年カタールW杯、決勝スタジアムのデザイン  カタールでは人口の約90%を移民労働者が占めている。政府発表に先立ち、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が先週、これまでの移民労働者の環境改善に向けたカタールの取り組みは不十分だと痛烈に批判する報告書を発表していた。  新規則は昨年10月16日に発表されたものだが、このほどようやく法制化された。  これまで労働者は、転職の際に雇用主の同意証明書を得ることが要件となっていたが、今後は不要となる。また、最低賃金はこれまで暫定的に定められていた月額750リヤル(約2万1000円)から、月額1000リヤルに引き上げられ、正式導入された。これは、移民労働者とカタール人労働者の両方に適用される。  さらに、雇用主は労働者に宿泊場所と食事を提供するか、月額800リヤル(約2万3000円)の住居費・食費手当を支給しなければならない。  新たな最低賃金の導入までには、6か月間の猶予期間が与えられる。  カタールで働く外国人労働者は200万人を超える。その多くは、W杯カタール大会(2022 World Cup)に向けた大規模なインフラプロジェクトに直接・間接的に携わっている。【翻訳編集】 AFPBB News

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