コロナ禍で休業中の従業員、農業分野で活躍/青森県
ニンニクをネットに詰める作業に励む女性(右)=18日、おいらせ町
青森県が新型コロナウイルスの影響で失業、休職中の求職者と、人手不足に悩む農業業界の求人を結び付ける事業で、マッチングが成立した20代女性が18日、おいらせ町の柏崎青果 (柏崎進一社長)で働き始めた。同社は「人手が足りない時期なのでありがたい」。女性も「給与が減る不安があったので家計の足しになる」と感謝していた。 県は4月、あおもり農林業支援センター(青森市)に相談窓口を開設。18日現在、同社で女性を含む3人、弘前市と十和田市の企業で各1人の計5人を採用に結び付けた。 女性は上北地域の観光業の従業員。コロナ禍で仕事が大幅に減少したため、元の会社との雇用契約を継続したまま、同社で5月末までの短期アルバイトとして働くことになった。18日は、ニンニクのネット詰め作業に挑戦。「接客業でしか働いたことがなかったので、いい社会勉強になる。早く仕事を覚えたい」と意気込んでいた。 一方、同社も県内外からの注文が増加する中、夏に予定していた外国人技能実習生が来日の見通しが立たないなど、人手不足に悩んでいたという。柏崎社長は「希望があればあと15人くらいは受け入れたい」と意欲を示した。 求人、求職に関する相談は、あおもり農林業支援センター=電話017(773)3131=へ。
デーリー東北新聞社