新型コロナ拡大で在住実習生を支援 福島県ベトナム人協会
学生らに食料を渡す沢上さん(右)
新型コロナウイルスの感染拡大で苦しむ県内在住のベトナム国籍の技能実習生らに対して、県ベトナム人協会は、コメ計200キロ、ベトナムラーメン計500食などの食料を贈った。 同協会で会長を務める沢上チャンさんが県内で感染が拡大する現状や、フェイスブックで集まった援助を求める声をベトナム大使館に連絡。大使館からの支援金で、沢上さんが食料を購入した。沢上さんは県内各地の会員に依頼し、会員が技能実習生らに食料を届けた。 沢上さんは「休業要請や外出自粛で仕事が制限された人もおり、生活が厳しいという声が寄せられていた。大使館から支援をいただけてうれしい」と感謝の言葉を口にする。県内で生活するベトナム人は約3000人とみられ、支給の対象となった学生や技能実習生らのほかにも支援が必要な人は多数いるという。沢上さんは「協会としても、大使館などと協力してより多くの人に支援が行き届くように活動していく」と話した。