中国、手探りの登校再開 校門で検温、弁当中の会話NG

中国、手探りの登校再開 校門で検温、弁当中の会話NG

5/12(火) 9:30配信

朝日新聞デジタル

 新型コロナウイルス対策として実施されていた移動制限の緩和が進む中国で、学生の登校が相次いで再開されている。7日に上海で公開された教育現場をのぞくと、感染防止のための試行錯誤が続いていた。

【写真】校門には検温用のゲートを設置。生徒たちは1メートルの間隔を保って順番を待っていた=2020年5月7日、上海、宮嶋加菜子撮影

同日朝、上海中心部の中学校にマスク姿の生徒が続々と登校してきた。同校では4月下旬から、学年の高い3年生、2年生の順で登校が段階的に再開されている。生徒は校門に設置された検温用のゲートに1メートルの間隔を保って並び、消毒液を手にもみ込んで教室へ。机は間隔を空けて配置され、換気のために窓と出入り口は開け放たれていた。

午前中の授業が終わると、再び全員が熱をはかる。マスクを外すお弁当の時間は、会話は禁止。体育の授業は接触の多いスポーツを避け、柔軟運動などに内容を変更している。

学校での対応は、上海市政府が作成した防疫マニュアルに基づく。

中国の学校では1月下旬の春節(旧正月)休み後に休校が続いたあと、各地の地方政府がネットを通じた授業をしてきた。4月中旬以降は感染状況が落ち着いたとして、多くの地域で高校や中学の登校が再開されている。(上海=宮嶋加菜子)

朝日新聞社

 

最終更新:5/12(火) 9:30
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