[12日 ロイター] – 中国の音楽配信会社テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ<TME.N>の第1・四半期決算は、売上高が約10%増えたものの、アナリスト予想にわずかに届かなかった。
中国で人気のオンラインカラオケなどのソーシャル・エンターテインメント・サービス事業が新型コロナウイルス流行の打撃を受けた。
オーバーナイトの時間外取引で同社の株価は4.5%下落した。
第1・四半期売上高は約10%増の63億1000万元(8億8900万ドル)で、リフィニティブのアナリスト予想の63億3000万元をやや下回った。
オンラインカラオケやライブ配信などのソーシャル・エンターテインメント・サービスの1ユーザー当たりの月間売上高平均は13%減。一方、同サービスの有料ユーザー数は18.5%増の1280万人となった。
中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>の傘下にあるテンセント・ミュージックは、収益の大半を定額制音楽配信で稼ぐスポティファイ・テクノロジー<SPOT.N>などの同業と異なり、売り上げの4分の3近くをソーシャル・エンターテインメント・サービスが占める。
テンセント・ミュージックのトニー・イップ最高戦略責任者は12日の会見で、人々が徐々に仕事に戻り、余暇の時間が減るにつれて月間平均ユーザー数は通常の値に戻る可能性がある中でも、第2・四半期の業績は上向いていると説明。「最悪期は過ぎたと確信しており、第2・四半期の成長回復を見込んでいる」と語った。
リフィニティブのデータによると、アナリスト予想では第2・四半期に8.5%の増収が見込まれている。
第1・四半期のオンライン音楽配信サービスの有料ユーザー数は50.4%増の4270万人だった。
一時項目を除く1米国預託株式(ADS)当たり利益は0.66元で、アナリスト予想の0.63元を上回った。
最終更新:5/12(火) 14:59
ロイター