新型コロナウイルスの感染拡大で外国人留学生の仕事が減っていることを受けて、沖縄県那覇市久茂地の飲食店「みつ子ばぁばの台所」が6日、無償で弁当配布を始めた。新城正巳(まさみ)代表は「経済が好調な時は外国人留学生が貴重な力になってくれた。仕事がなくても放っておくわけにはいかない。力の続く限り毎日、弁当配布を続ける」と話している。一緒に取り組む飲食店や食材の支援も募っている。
「みつ子ばぁば―」で働くベトナム人の男性(27)はホテル清掃の仕事もしているが、観光業などの落ち込みにより出勤日数が激減しているという。男性は「今は3月の給料が残っているが、来月は家賃や学費を払えるのか心配だ」と顔を曇らせた。新城さんは「学校側も学費の減免を考えてほしい」と話した。
6日は50食を用意し、SNS(会員制交流サイト)などを通して弁当配布を周知した。「みつ子ばぁば―」の取引先や周囲の企業も食材提供や弁当作りに協力した。支援の問い合わせは同店(電話)098(862)3588。
琉球新報社