蔡総統「天国でも笑わせて」 志村さん哀悼、メディアも速報―台湾
2020年03月30日15時55分
【台北時事】台湾の蔡英文総統は30日、新型コロナウイルスに感染して死去したタレントの志村けんさんに対して「きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう」とツイッターで冥福を祈った。志村さんは台湾で最も有名な日本のコメディアンで、台湾メディアも速報で一斉に伝えた。
蔡氏は日本語で「志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けてくれてありがとうございました」と投稿。台湾を代表して哀悼の意を表した。
志村さんは2000年代初頭、台湾観光を宣伝する日本の航空会社CMに地元出身の俳優・金城武さんと共演。訪台ブームの火付け役になるなど、日台観光交流の拡大に貢献した。台湾主要紙のリンゴ日報(電子版)は志村さんの死去について、新型コロナウイルスが原因で死亡した最初の日本の芸能人だと紹介。感染が発覚し、29日に亡くなるまでの経緯を詳細に報じた。
志村さんは1990年代に「変なおじさん」「バカ殿」のキャラクターで台湾で一世を風靡(ふうび)した。「登場するだけでクスッと笑える」(50代の警備員男性)一発ギャグや独特なしぐさが受け、お茶の間の人気者となった。