□Jトラストカード社長・杉浦彰彦さん(53)
--在留外国人向けクレジットカードを発行した
「2月3日から『Jトラストグローバルカード』の申し込み受け付けを開始した。銀行口座は不要で、保証金(5万~30万円)を預かり、その範囲内で利用できる。カード利用代金は後払いでコンビニでも支払える。保証金は解約時に返金する」
--始めた理由は
「クレジットカード発行では後発になるので、現在日本に住む約283万人の在留外国人に使ってもらえるカードとした。外国人が持とうとしても貸し倒れリスクなどから審査が通りにくいのが現状だ。しかし日本で快適な生活を過ごしてもらうにはカードが必要であり、来日間もない外国人をメインターゲットに獲得していく」
--そのための施策は
「申し込みや問い合わせには英語や中国語のほか、タガログ語やベトナム語など8カ国語で対応する。今後はインドネシア語を追加する。母国語で確認できるため外国人は安心だ。そのために外国人スタッフをそろえる。コールセンターに3月中旬から外国人4人が新たに加わる。また営業先の一つである日本語学校の学生も採用しコールセンターを拡充していきたい」
--新規獲得戦略は
「1月に東京営業所を開設、私も含め5人で営業活動を始めた。3月末までに外国人を営業要員として6人程度の採用を予定しており、3年後には10人程度(全体で20~30人)に増やしたい。日本語学校のほか、外国人人材派遣会社や国際送金会社などと連携して外国人を取り込んでいく。『就労外国人にカードを持たせたいが審査が通らず困っていた』という企業からの問い合わせもある。1年後には1万件の獲得を目指しており、在留外国人の利便性向上に貢献したい」
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【プロフィル】杉浦彰彦
すぎうら・あきひこ 静岡県立金谷高校卒。1985年デンソー入社。クレディアなどを経て2011年Jトラスト。15年Jトラストカード取締役、19年から現職。静岡県出身。
最終更新:3/14(土) 7:15
SankeiBiz