熊本県は5日、2019年に新設された在留資格「特定技能」の外国人を対象に、県内の農業や文化、料理などを伝える研修会を同県合志市で開いた。地域になじめるよう支援することで、農業分野の働き手として安定的に活躍してもらう狙い。県によると、このような研修会を開くのは全国の自治体で初という。
ベトナムとカンボジアから来た11人が参加した。普段はJA選果場やトマト農家などで働いている。全員が女性で、大半が20代。
研修会では、郷土料理「れんこん団子汁」や和菓子作りも体験。ベトナム人の女性(27)は「日本の料理を体験するのは初めて。文化をもっと勉強したい」と意欲を見せた。
研修は延べ3日間で、今後は観光農園やスマート農業を学ぶ予定。減農薬栽培や病害虫対策、農産物流通についても研修する。県の担当者は「熊本農業のビジネスパートナーとして、熊本の魅力を発信してほしい」と期待を寄せた。
日本農業新聞
最終更新:2/6(木) 7:04
日本農業新聞