インドネシアの首都ジャカルタ南郊の西ジャワ州デポック市は、新たな鉄道インフラの建設を計画している。既存の国鉄駅から都市高速鉄道(MRT)や軽量軌道交通(LRT)の駅などに接続する4路線の建設案をこのほど運輸省に提出した。28日付レプブリカなどは鉄道の種類はLRTと伝えたが、市運輸局の関係者はNNAに対し、「モノレールのような交通システムを想定している」と明らかにした。
市運輸局によると、第1路線は国鉄のポンドック・チナ駅から建設中のジャカルタ首都圏LRTのチブブール駅までを結ぶ10.8キロメートル。第2路線はポンドック・チナ駅―南ジャカルタ・チネレ―MRTルバックブルス駅(16.7キロ)、第3路線は国鉄デポック・バル駅―ボジョンサリ(10.7キロ)、第4路線はデポック・バル駅―グヌン・プトリ(13.8キロ)。
地元メディアによると、イドリス市長は「計画案を実現させるためには、中央政府の支援が欠かせない」と述べた。
ただ、突然浮上した鉄道インフラ建設計画について、デポック市議会議員からは、9月の統一地方選で行われるデポック市長選をにらんだ政治的な思惑が見え隠れすると批判する声も出ている。
最終更新:1/31(金) 11:30
NNA