ベトナムから優秀な技能実習生の受け入れを目指す事業が2月、綾瀬市で本格的に始動する。市内企業などが2月上旬に現地で採用面接を行い、ベトナム、日本両国内で研修を実施した上で、10月から社内で実習してもらう予定だ。
市は実習生の受け入れを進めるため、市商工会、ベトナム国内の送り出し機関であるハイフォン社(本社ハノイ)と昨年6月、覚書を締結。昨年12月には市商工会が受入監理団体の許可を取得し、実習生や受け入れ企業を支援する体制が整った。
市工業振興企業誘致課によると、市と市商工会、市内企業2社の担当者が2月10日、ハイフォン社の研修施設で、20代を中心に大卒者18人程度を面接し、6人程度に内定を出す。
内定者は3月から半年間、ハイフォン社で事前研修を受け、8月に在留資格を申請。9月に来日し、市商工会が実施する日本国内で生活するための研修も受けた上で、10月から採用企業で実習を開始する予定。市は住まいの確保やベトナム語での相談受け付けなどで支援する。
市内には自動車関連などの中小企業が集積しているが、各社とも人手不足に悩んでおり、市は事業を通じ、トラブルを未然に防ぎ、優秀な実習生を安定して確保したい考えだ。
神奈川新聞社
最終更新:2/1(土) 5:00
カナロコ by 神奈川新聞