【CNS】中国の教育サービス企業「啓徳教育(EIC EDUCATION)」が7日に発表した「中国理工系留学生報告」によると、人工知能(AI)と5G産業の急速な発展と人材不足により、中国の学生がコンピューター専攻の留学を選ぶニーズが高まっている。中国人留学生の中で理工系を選ぶ人の割合は年々高くなり、2015年の28.9%から2019年の44.57%に上昇した。
報告書によれば、大学本科の段階で留学するか、大学院生の段階で留学するかにかかわらず、コンピューターを専攻とする選択は、中国の理工系留学生の中で最も人気があるという。啓徳教育留学事業部の楊承寧(Yang Chengning)副総裁は、次のように分析する。
「2018年に中国のAI関連産業の規模は5000億元(約7兆6300億円)を超えており、AI産業は中国の重要な新経済成長の要となっている。しかし、AI分野の人材は現在、100万人レベルで不足している。AIはコンピューター科学技術の主要な分野として、就職の見通しが良い。なお、AI産業に関連するレコメンデーション、情報探索、システム設計、ディープラーニングなどの職業は給料が高い。こうした理由から、中国の理工系留学生がコンピューター専攻を選ぶ傾向にあるのだろう」
一方、商学系を選ぶ学生の割合は減少していて、2015年の41.2%から2019年の33.64%になった。これまで人気があった商学系は、金融、会計などを専攻とする応募者が年々増加しているため、業界は飽和状態に近く、就職競争がますます激しくなっているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News
※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。
最終更新:9/18(水) 18:57
CNS(China News Service)