北海道放送(株)
人手不足解消の切り札として4月に導入された在留資格「特定技能」。これまで認めてこなかった外国人の単純労働を受け入れることにしました。
この特定技能の資格を取ったベトナム人女性が北海道の工場で働いています。
ベトナム人のチュ・ティ・スオンさん23歳です。
新しい在留資格「特定技能」を取得し、先月下旬から士別市の食肉加工場で働いています。
「いちばんいいのは長く働けることです。あと、給料もちょっと上がって」(チュ・ティ・スオンさん)
日本には技能実習生制度があります。
この制度はあくまでも実習が目的で、在留期間は3年間。
一方、新しい在留資格の特定技能は5年間の在留が認められています。
スオンさんは以前「技能実習生」としてここで働いていましたが、より待遇の良い「特定技能」の資格を取ったのです。
これまでの会社の寮から、アパートでの一人暮らしも可能になりました。
「(交際相手も)技能実習生で日本で働きました。日本で結婚して子どもを産んで、ちょっと家族と一緒に暮らして、年取ったらベトナムに帰りたい」(チュ・ティ・スオンさん)
こちらは「技能実習」、ベトナム人のグエン・ハイ・ロンさん28歳。
ロンさんの目標は「特定技能」の資格を取ることです。
「できれば、ここにずっと住みたい」(グエン・ハイ・ロンさん)
「劣悪な労働条件の中で働いているところもあると聞く。共生ですよね。共に生きる。それをやってくれるといいなと」(しずおグループ・今井裕会長)
労働力としてではなく、ひとりの人間として向き合うことが、受け入れる側の私たちに求められています。
北海道放送(株)
最終更新:10/10(木) 19:35
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